ポール・クローデル展記念シンポジウム
「今に生きる前衛としての古典―― 詩人大使クローデルの句集『百扇帖』をめぐって」

芳賀徹、夏石番矢、 恩田侑布子、金子美都子
左上から時計回りに
芳賀徹、夏石番矢、
恩田侑布子、金子美都子

1920年代の約5年間を、フランス大使として日本に滞在した、詩人ポール・クローデルによる俳句あるいは短歌にならった前衛的短章集『百扇帖』の謎を、俳句の実作者や比較文学者の視点から多角的に解明し、短詩の豊かな可能性を提示するシンポジウム。

【コーディネーター】 芳賀徹(東京大学名誉教授)

【パネリスト】 夏石番矢(世界俳句協会理事長)、恩田侑布子(俳人)、金子美都子(聖心女子大学名誉教授)

【日時】 2018年6月17日(日)13:30開演(13:00開場)

【会場】 神奈川近代文学館 展示館2階ホール(定員220名)

【料金】 無料
      *未就学児のご入場はご遠慮ください。

【出演者プロフィール】
◇芳賀徹(はが とおる)―比較文学者、東京大学名誉教授、京都造形芸術大学名誉学長。
1931年、東京生まれ。『ひびきあう詩心 俳句とフランスの詩人たち』など、近世以降の東西交渉史に関する著書多数。近刊に『詩歌の森へ 日本詩へのいざない』(中公新書)、『文明としての徳川日本 一六〇三―一八五三年』(筑摩選書)。2011年『藝術の国日本 画文交響』で蓮如賞受賞。2012年「現代俳句大賞」受賞。2014年、歌会始召人。「ポール・クローデル生誕150年記念企画委員会」名誉委員長。
◇夏石番矢(なついし・ばんや)―世界俳句協会理事長、明治大学法学部教授、国際俳誌「吟遊」発行人。
1955年、兵庫県生まれ。東大大学院博士課程単位取得退学。明治大学教授。俳句は高柳重信に師事。国内外で単著句集『未来の滝』、『空飛ぶ法王』など多数。著書に、『現代俳句キーワード辞典』、『世界俳句入門』、夢の記録『夢のソンダージュ』など。近刊に九言語句集『砂漠の劇場』(インド、2017年)、岩波文庫『山頭火句集』(編著、2018年)など。2005年より毎年多言語版『世界俳句』編集出版。五大陸で開催の国際詩祭、国際俳句祭に数多く参加。1991年「現代俳句協会賞」、2015年「モンゴル作家協会最高賞」受賞。
◇恩田侑布子(おんだ・ゆうこ)―俳人、「樸(あらき)」俳句会代表。1956年、静岡市生まれ。静岡高校在学中に俳句を始める。早稲田大学第一文学部卒業。2013年、評論集『余白の祭』でドゥマゴ文学賞。2014年、パリ日本文化会館客員教授としてフランス三都市で五講演。2017年、句集『夢洗ひ』で芸術選奨文部科学大臣賞、現代俳句協会賞を受賞。句集に『イワンの馬鹿の恋』『振り返る馬』『空塵秘抄』『夢洗ひ』。共著多数。現代俳句協会会員(現代俳句協会評論賞選考委員)、日本文藝家協会会員、国際俳句交流協会会員。
◇金子美都子(かねこ・みつこ)―比較文学者、聖心女子大学文学部名誉教授。東京大学大学院博士課程修了。1972-74年、フランス政府給費留学生として、パリ第3大学留学。専門は比較文学・比較文化、フランス近代詩。学術博士(東京大学) 。著書に、『フランス二〇世紀詩と俳句――ジャポニスムから前衛へ』(平凡社、2015年、ジャポニスム学会賞受賞)など。編訳書に、クーシュー『明治日本の詩と戦争:アジアの賢人と詩人』(共訳、みすず書房)、『フランス女流詩人詩抄』(共編訳、木魂社)など。

主催:県立神奈川近代文学館(公益財団法人神奈川文学振興会)、ポール・クローデル生誕150年記念企画委員会

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