企画展 「山川方夫と『三田文学』展」

企画展 「山川方夫と『三田文学』展」

二宮の自宅庭で みどり夫人と 1964年(昭和39)秋 
写真提供:日本近代文学館

作家・山川方夫(やまかわまさお/本名・嘉巳 1930~1965)は、芥川賞候補に4度、直木賞にも1度候補になるなど、その才能を期待されながら、34歳の若さで不慮の事故のために亡くなりました。作家として活躍する一方で、雑誌「三田文学」の黄金時代を築いた名編集者として、江藤淳、坂上弘、曾野綾子ら多くの文学者を世に送り出しています。戦時中は神奈川県二宮町に疎開して、ここで敗戦を迎えたほか、結婚後の1964年から亡くなるまで二宮町で暮らし、作品に二宮や平塚、横浜など神奈川の地が舞台となったものも多く、神奈川にたいへんゆかりの深い作家です。
本展は、日本近代文学館・山川方夫文庫の原稿や書簡などを中心に、山川の生涯と作品の魅力を紹介する初めての本格的な展覧会です。小説、批評、エッセイなどの幅広い創作活動を振りかえるとともに、山川が、田久保英夫、桂芳久と再刊に力を尽くし、編集を担当した「戦後第三次三田文学」の文学史における意義を探ります。

※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで」→詳細

【会期】
2018年(平成30)1月27日(土)~3月11日(日)
休館日は月曜日(2月12日は開館)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第2展示室
【観覧料】
一般400円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)、高校生100円、中学生以下無料
*(  )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください)
【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【編集協力】
坂上弘
【特別協力】
公益財団法人日本近代文学館
【後援】
NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
【協賛】
講談社、集英社、東京急行電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
【広報協力】
KAAT 神奈川芸術劇場

関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。

記念講演会

2018年3月4日(日) 「山川方夫―人と文学の魅力」 講師:坂上弘

ギャラリートーク

2018年2月3日、17日、3月3日、10日(いずれも土曜日) 各日14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール

お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666  FAX045-623-4841

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