『夏目漱石デジタル文学館』のご紹介

 当館所蔵の夏目漱石資料をデジタル画像でご覧いただけます。

1.神奈川近代文学館所蔵 夏目漱石資料

当館における夏目漱石資料の収集は開館準備中の1981年(昭和56)、漱石の三女、故・夏目栄子氏から書画4点をいただいたことに始まります。そして1999年(平成11)、漱石長男・純一氏の夫人・嘉米子氏から、漱石山房に残されていた原稿、遺品、書画など約250点を一括寄贈いただきました。嘉米子氏逝去後も、ご夫妻の長男で漱石の孫にあたる夏目房之介氏から落款印などの追加寄贈を受けました。

漱石ご遺族からの寄贈資料を核とし、さらに2002年、門弟・野村傳四旧蔵資料が寄託され、そのほか証文、証書、辞令などの文書類、門下の鈴木三重吉、野間真綱、林原耕三らへの書簡なども合わせ、国内有数の夏目漱石コレクションが形成されました。

2.『県立神奈川近代文学館所蔵 Web版 夏目漱石デジタル文学館』

当館所蔵の漱石資料群をデジタル画像化し、インターネット上で広く公開するために制作されたのが、この『県立神奈川近代文学館所蔵 Web版 夏目漱石デジタル文学館』です。神奈川とのゆかりも深い文豪・夏目漱石の原稿、自筆資料、書簡、書画、遺品、文書、写真、初版本など約550点の資料のデジタル画像約2,200点を、読み下し文などのデータとともにご覧いただけます。資料解説も漸次充実させていく予定です。

3.館内版『夏目漱石デジタル文学館』

当館閲覧室では「Web版」よりもさらに機能、内容が充実した館内版『夏目漱石デジタル文学館』を専用端末でご利用いただけます。「Web版」に比べ画像サイズが大きいことに加え、キーワード検索、関連データとの相互リンク、解説に頻出する人名・事項の用語解説表示など多彩な機能を備えています。また、門下生の間で交わされた書簡など関連資料にまで対象を広げ、収録資料約700点、収録画像は約4,300点を数えます。

4.主な参考文献

資料調査にあたり、下記の文献などを参考にさせていただきました。

  • 『漱石全集』第1~28巻,別巻 岩波書店 2002.4~2004.9
  • 『東京地主案内 区分町鑑』山本忠兵衛編 山本忠兵衛 1878.11
  • 『漱石俳句研究』寺田寅彦,松根東洋城,小宮豊隆著 岩波書店 1925.7
  • 『漱石写真帖』松岡譲編纂 第一書房 1929.1
  • 『漱石の思ひ出』夏目鏡子述 岩波書店 1929.10
  • 『東京帝国大学五十年史』東京帝国大学 1932.11
  • 「夏目漱石先生の追憶」寺田寅彦著 「俳句講座」1932.12
  • 『漱石文献展観目録』滝田貞治編 限定版 大森平蔵 1932.12
  • 『漱石山房の記』内田百閒著 秩父書房 1941.2
  • 『漱石 寅彦 三重吉』小宮豊隆著 岩波書店 1942.1
  • 『漱石の芸術』小宮豊隆著 岩波書店 1942.12
  • 『漱石と微笑』岡崎義恵著 生活社 1947.3
  • 『漱石先生と私』上,下巻 森田草平著 東西出版社 1947.12,1948.1
  • 『知られざる漱石』小宮豊隆著 弘文堂 1951.7 アテネ文庫
  • 『茂雄遺文抄』岩波茂雄著 岩波書店 1952.4
  • 『漱石とその世界』創芸社編集部編 創芸社 1955.3
  • 『人間漱石』金子健二著 協同出版 1956.4
  • 『父・夏目漱石』夏目伸六著 文芸春秋新社 1956.11
  • 『岩波茂雄伝』安倍能成著 岩波書店 1957.12
  • 『猫の墓』夏目伸六著 文芸春秋新社 1960.6
  • 『夏目漱石と帰源院 漱石句碑建立記念』内田貢編輯 再増補3版 鎌倉漱石の会 1965.4
  • 『夏目漱石必携』吉田精一著 学灯社 1967.4 日本文学必携シリーズ
  • 『ああ漱石山房』松岡譲著 朝日新聞社 1967.5
  • 『夏目漱石』森田草平著 筑摩書房 1967.8 筑摩叢書
  • 『文士の筆跡』2 伊藤整[ほか]編 二玄社 1968.5
  • 『漱石とその時代』第1~5部 江藤淳著 新潮社 1970.8~1999.12 新潮選書
  • 『家紋大図鑑』丹羽基二著 秋田書店 1971.3
  • 『漱石山房の人々』林原耕三著 講談社 1971.9
  • 『漱石山房回顧・その他』林原耕三著 桜楓社 1974.2
  • 『漱石とその思想』大久保純一郎著 荒竹出版 1974.12
  • 『漱石全集月報 昭和3年版・昭和10年版』岩波書店 1975.3
  • 『子規全集』全25巻 講談社 1975.4~1978.10
  • 『名著複刻漱石文学館解説』名著複刻全集編集委員会編 日本近代文学館 1975.11
  • 『子規全集』第5巻,別巻3 講談社 1976.5,1978.3
  • 『徴兵忌避の研究』菊池邦作著 立風書房 1977.6
  • 『夏目漱石遺墨集』第1~6巻,別冊 求竜堂 1979.5~1980.3
  • 「別冊国文学」特集・夏目漱石必携 竹盛天雄編 学灯社 1980.2
  • 『夏目漱石 その実像と虚像』石川悌二著 明治書院 1980.11
  • 『図説漱石大観』吉田精一,荒正人,北山正迪監修 角川書店 1981.5
  • 「別冊国文学」特集・夏目漱石必携Ⅱ 竹盛天雄編 学灯社 1982.5
  • 『夏目漱石研究』第1,2巻 岡三郎著 国文社 1981.11,1986.125
  • 『漱石詩集全釈』佐古純一郎著 二松学舎大学出版部 1983.10
  • 『夏目漱石と菅虎雄 布衣禅情を楽しむ心友』原武哲著 教育出版センター 1983.12
  • 『絵画の領分』芳賀徹著 朝日新聞社 1984.4
  • 『漱石研究年表』荒正人著 増補改訂版 集英社 1984.6
  • 『硯の辞典』藤木正次編 秋山書店 1984.8
  • 『漱石の師マードック先生』平川祐弘著 講談社 1984.9 講談社学術文庫
  • 『漱石のロンドン風景』出口保夫,A・ワット編著 研究社出版 1985.8
  • 『漱石全集物語』矢口進也著 青英舎 1985.9
  • 『夏目漱石博物館』石崎等,中山繁信著 彰国社 1985.11
  • 『漱石先生雑記帖』内田百閒著 河出書房新社 1986.1 河出文庫
  • 『精選夏目漱石の書』名著刊行会 1986.6
  • 『夏目漱石』上,中,下 小宮豊隆著 岩波書店 1986.12~1987.2 岩波文庫
  • 『漱石的主題』吉本隆明,佐藤泰正著 春秋社 1986.12
  • 『夏目漱石展』日本近代文学館編 日本近代文学館 1987.5
  • 『夏目漱石展』神奈川文学振興会編 神奈川文学振興会 1987.10
  • 『新宿ゆかりの明治の文豪三人展「漱石・八雲・逍遥」』新宿歴史博物館 1989.1
  • 『万年筆の印象と図解カタログ』丸善編 復刻版 丸善 1989.2 元版:1912.6
  • 『夏目漱石』1,2 平岡敏夫編 国書刊行会 1989.10,1991.3 日本文学研究大成
  • 『漱石作品論集成』第1~12巻,別巻 桜楓社 1990.12~1991.12
  • 『評伝 松岡譲』関口安義著 小沢書店 1991.1
  • 『ロンドンの夏目漱石』出口保夫著 新装版 河出書房新社 1991.5
  • 『夏目漱石事典』三好行雄編 改装版 学灯社 1992.4
  • 『漱石先生ぞな、もし』半藤一利著 文芸春秋 1992.9
  • 『続・漱石先生ぞな、もし』半藤一利著 文芸春秋 1993.6
  • 『鎌倉別荘物語 明治・大正期のリゾート都市』島本千也著 島本千也 1993.7
  • 『俳人・高田蝶衣』小早川健著 翰林書房 1993.11
  • 『夏目漱石の手紙』中島国彦,長島裕子著 大修館書店 1994.4
  • 「墨コレクション」芸術新聞社 1994.7 特集:文人夏目漱石 「則天去私」の心と書
  • 『芥川龍之介全集』第9巻 芥川龍之介著 岩波書店 1996.7
  • 『漱石先生大いに笑う』半藤一利著 講談社 1996.7
  • 『小泉八雲と早稲田大学』関田かおる著 恒文社 1999.5
  • 『官僚の風貌』水谷三公著 中央公論新社 1999.8
  • 『漱石新聞小説復刻全集』1~11 ゆまに書房 1999.9
  • 『漱石の夏やすみ』高島俊男著 朔北社 2000.2
  • 『英語教師夏目漱石』川島幸希著 新潮社 2000.4 新潮選書
  • 『夏目漱石 テクストの深層』石崎等著 小沢書店 2000.7
  • 『夏目漱石事典』平岡敏夫,山形和美,影山恒男編 勉誠出版 2000.7
  • 『明治熱血教師伝』中島欣也 恒文社 2000.10
  • 『漱石雑誌小説復刻全集』1~5 ゆまに書房 2001.1
  • 『漱石論集成』柄谷行人著 増補版 平凡社 2001.8 平凡社ライブラリー
  • 『記録東京帝大一学生の聴講ノート』金子三郎編 リーブ企画 2002.3
  • 『夏目漱石展 夏目漱石遺品受贈記念』神奈川近代文学館 2002.4
  • 『漱石詩注』吉川幸次郎著 岩波書店 2002.9 岩波文庫
  • 『漱石評論・講演復刻全集』第1~8巻 ゆまに書房 2002.11
  • 『夏目漱石を読む』吉本隆明著 筑摩書房 2002.11
  • 『漱石 倫敦の宿』武田勝彦著 近代文芸社 2002.12
  • 『漱石の孫』夏目房之介著 実業之日本社 2003.4
  • 『俳人漱石』坪内稔典著 岩波書店 2003.5 岩波新書
  • 『喪章を着けた千円札の漱石 伝記と考証』原武哲著 笠間書院 2003.10
  • 『夏目漱石ロンドンに狂せり』末延芳晴著 青土社 2004.4
  • 『漱石と三人の読者』石原千秋著 講談社 2004.10 講談社現代新書
  • 『新聞記者夏目漱石』牧村健一郎著 平凡社 2005.6 平凡社新書
  • 『夏目家の糠みそ』半藤末利子著 PHP研究所 2000.5
  • 『漱石という生き方』秋山豊著 トランスビュー 2006.5
  • 『漱石、ジャムを舐める』河内一郎著 創元社 2006.7
  • 『漱石と石鼓文』栃尾武著 渡辺出版 2007.3
  • 『文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし』江戸東京博物館・東北大学編 朝日新聞社 2007.9
  • 『夏目漱石落款集成』神奈川文学振興会編 雄松堂書店 2007.12
  • 『夏目漱石蔵書(洋書)の記録』佐々木靖章著 増補改訂版 てんとうふ社 2008.3
  • 『漱石の森を歩く』秋山豊著 トランスビュー 2008.3
  • 『漱石はどう読まれてきたか』石原千秋著 新潮社 2010.5
  • 『漱石俳句探偵帖』半藤一利著 文藝春秋 2011.6 文春文庫
  • 『英文学者 夏目漱石』亀井俊介著 松柏社 2011.6
  • 『漱石のユートピア』河内一郎著 現代書館 2011.7
  • 『「漱石山房」の復元に関する基礎調査報告書』新宿区 2012.3
  • 『千駄木の漱石』森まゆみ著 筑摩書房 2012.10
  • 『漱石文学のモデルたち』秦郁彦著 中央公論新社 2013.1
  • 『特講漱石の美術世界』古田亮著 岩波書店 2014.6
  • 『漱石と十弟子』津田青楓著 芸艸堂 2015.1
  • 『夏目漱石、読んじゃえば?』奥泉光著 河出書房新社 2015.4
  • * 落款印、硯など書道具については、高橋利郎、権田瞬一、青柳貴史の各氏から
     多くのご教示をいただきました。
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