夏目漱石資料デジタルアーカイブについて

当館における夏目漱石資料の収集は、開館準備中の1981年(昭和56)、漱石の三女・故夏目栄子氏から書画類をいただいたことに始まります。開館後の1999年(平成11)には、早稲田の旧居・漱石山房に残されていた原稿、書画、遺品など300点以上に及ぶ漱石旧蔵資料を、長男・純一氏の夫人・夏目嘉米子氏からご寄贈いただきました。夏目家に大切に伝えられてきたこれらの資料を中心に、そのほか証文、証書、辞令などの文書類、愛弟子である鈴木三重吉、野間真綱、野村伝四、林原耕三らに宛てた書簡なども合わせて、質量ともに国内有数の規模を誇る〈夏目漱石特別コレクション〉が形成されました。

「県立神奈川近代文学館所蔵 夏目漱石資料デジタルアーカイブ」は、当館所蔵の〈夏目漱石特別コレクション〉を、いつでも、どこでも、誰でも自由に検索、閲覧できるようインターネット上で公開されたものです。原稿、自筆資料、書簡、書画、遺品、文書、肖像写真、初版本などの貴重な漱石資料を、鮮明なデジタル画像でご覧になれます。

また、当館閲覧室内の専用端末では、より広汎な漱石関連資料を、より高精細な画像で見られる「夏目漱石資料デジタルアーカイブ(館内版)」を常時公開しています。

県立神奈川近代文学館
公益財団法人神奈川文学振興会