神奈川近代文学館について

ごあいさつ

港の見える丘公園は、四季折々の花々で私たちの目を楽しませてくれます。霧笛橋を渡ったその奥に、神奈川近代文学館はひっそりと佇んでいます。
ちょっと足を止めてみませんか。もしかすると初めて出逢う作家の展覧会が行われているかもしれません。パネルが生涯を解き明かし、ゆかりの品や原稿が、作家の等身大を私たちに垣間見せてくれます。何か気に入った言葉が、見つかるかもしれません。そうしたら帰りに売店で彼の本を買って、喫茶室で読み始めることもできます。
人生にはそんな出会いがあってもいいのではないでしょうか。私たちは社会の中で、歯車の自分に疲れ、誰もが何がしかの生きづらさを抱えています。疲れた心をほぐす言葉が文学です。大切なものは目に見えない、と『星の王子さま』にあります。目に見えない花々が咲き誇っているのが当文学館です。
どうぞ気楽にお立ち寄りください。

神奈川近代文学館館長
公益財団法人神奈川文学振興会理事長
荻野アンナ

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