神奈川近代文学館開館40周年記念企画
文学・どこへゆくのか 第Ⅰ期②
エンタテインメントの意義

湯川豊、尾崎真理子

当日は湯川豊さん欠席のため、尾崎真理子さんおひとりのご講演となり、後半では、木内昇さんが登壇されました。

第Ⅰ期 イントロダクション 戦後文学の実相とは

 長く文芸ジャーナリズムのなかにあって、現代文学の実情を見てきた湯川豊と尾崎真理子をナビゲーターとして、現代日本文学の展開をたどる連続講座。2024年4月から行う第Ⅱ期・第Ⅲ期では、文学の最前線で活躍する作家をゲストに迎え、現代文学の未来をも論じる予定です。

【対談】湯川豊、尾崎真理子
〈出演者プロフィール〉
湯川豊(ゆかわ・ゆたか)……1938年、新潟市生まれ。慶應義塾大学文学部を卒業後、1964年、文藝春秋に入社、「文學界」編集長、取締役・編集総局長などを経て2003年に退社。編集者として大岡昇平、丸谷才一、須賀敦子など多くの作家を担当。以後東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授などをつとめた。著書に『本のなかの旅』『植村直己・夢の軌跡』『イワナの夏』『夜の読書』『丸谷才一を読む』『星野道夫 風の行方を追って』など。2009年刊行の『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞。2019年には長編評論『大岡昇平の時代』を上梓した。
尾崎真理子(おざき・まりこ)……1959年、宮崎生まれ。青山学院大学文学部卒業後、読売新聞社に入社。大江健三郎をはじめとする文学者へのインタビューや評論執筆を行う。同社編集委員などを経て、2022年まで早稲田大学教授。著書に『現代日本の小説』、『大江健三郎 作家自身を語る』(大江氏との共著)、『詩人なんて呼ばれて』(谷川俊太郎氏との共著)など。2015年『ひみつの王国 評伝 石井桃子』で芸術選奨文部科学大臣賞、新田次郎文学賞、同作品を含む執筆活動により2016年度日本記者クラブ賞受賞。『大江健三郎の「義」』で2022年度読売文学賞受賞。

【日時】2023年12月3日(日)14:00開演(13:30開場)*終了は16時ころを予定しています。

【会場】神奈川近代文学館 展示館2階ホール(定員220名・全席自由)

【料金】一般1,000円(友の会会員800円)
*未就学児の入場はご遠慮ください。
*お申し込みをいただいた方には、当日9:30から展示館1階ミュージアムショップで入場整理番号付きチケットを販売します。

「文学・どこへゆくのか」について―――湯川豊・尾崎真理子
 1945年の終戦以後、戦時中のさまざまな規制がほどけて、文学活動が活発になった。以後、昭和時代の中・後期にわたって、日本文学は多彩に展開したかのように見え、それは2000年代に及んだかに見えるかもしれない。
 しかし、この時代に、私たちはほんとうに価値ある文学を手にすることができたのか。できたとすれば、どのような作品と作家であるのか。
 現在までを視野に入れれば、75年以上に及ぶ文学の歴史の実相を書いたものを、私たちは残念ながら持っていない。現代文学の消長を含めて、なぜかそれをまっこうから論じることがきわめて少なかったからである。現代文学史は、きわめて安易なグループ分け以外に書かれていないのである。
 現代文学のなかで、ほんとうに価値ある作品をとりあげ、作品の姿と意味を論じてみたい。それがこの企画の根元のところにある発想である。それは終戦から現在に至る文学の流れを正確に認識することにつながっていくだろう。

第Ⅰ期 イントロダクションの梗概について

①現代日本文学のほんとうの流れ 2023年11月12日(日)
戦後文学という枠組のなかで、ほんとうに読むべき作品は何であるのか。対談者二人の下打ち合わせでは、大岡昇平、丸谷才一、大江健三郎などの名があげられた。それ以外の作家や作品を含めて、この企画全体の意味を聴衆の方々に訴えかけたい。
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②エンタテインメントの意義 2023年12月3日(日)
たとえば松本清張、司馬遼太郎などの作品は、じつに多数の読者をもっている。エンタテインメント作品といわれるものは、おもしろいというだけではなく、読者に与える知的刺戟も大きい。文学の世界で、(新聞小説なども含めて)エンタテインメントをどう位置づけるか、これは大きな課題ともいえる。

③この作家を忘れない  2024年1月21日(日)
読者の多少にかかわらず、私たちの文学としてこの作家を忘れたくない。なぜ、そうなのか、考えてみたい。対談者二人の下打ち合わせでは、次のような作家の名前があげられた。吉田健一、井上ひさし、日野啓三、古井由吉、須賀敦子……。
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主催:県立神奈川近代文学館、(公財)神奈川文学振興会

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