特別展「樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」

背景写真=「たけくらべ」最終回原稿 日本近代文学館寄託
明治半ば、肺結核のためにわずか24歳6ヵ月の短い生涯を閉じた樋口一葉(1872~1896)。困窮のなかで作品を生み出し、特に1894年(明治27)12月発表の「大つごもり」以降、死の直前までのわずかな間に「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などの名作を次々に発表し、文学史上に不朽の名を残しています。
雅俗折衷体で書かれた一葉の作品は、現代人には一見馴染みにくいものかもしれません。しかし、家族制度や女性差別、貧困などのなかで苦闘し続けた一葉の人生、そして作中人物が背負っている闇は、現代社会にも通じる問題を孕んでいます。本展では、一葉の貴重な資料の数々を展示するとともに、時代の空気、作品の背景などをひもとき、その普遍的な魅力を伝えます。
- 【会期】
- 2021年10月2日(土)~11月28日(日)
休館日:月曜日 - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2・3展示室
- 【観覧料】
- 一般800円(600円)、65歳以上・20歳未満及び学生400円(300円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロIDの提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2 原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 - 【編集委員】
- 藤沢周
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- 公益財団法人日本近代文学館、台東区立一葉記念館、山梨県立文学館
- 【後援】
- NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
- 【協賛】
- 岩波書店、京急電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場、こまつ座
- ※
- 本展は会期中、展示替えを行います。【前期:10月2日(土)~31日(日)/後期:11月2日(火)~28日(日)】
「主な出品資料(PDF 176KB)」でご確認ください。
関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。
記念対談
2021年10月16日(土) 「一葉の溜息、一葉のやさしさ――その女(ひと)の声をたずねて」 出演:小池昌代、藤沢周
記念講演会
2021年10月30日(土) 「一葉とわたし」 講師:伊藤比呂美
記念朗読会
2021年11月6日(土) 「一葉作品から」 出演:加賀美幸子
文芸映画を観る会
2021年10月23日(土)、24日(日) 「にごりえ」(1953年 新世紀映画・文学座)
ギャラリートーク
会期中の毎週金曜日 14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841