特別展「生誕110 年 吉田健一展 文學(ぶんがく)の樂(たのし)み」

特別展「生誕110 年 吉田健一展 文學(ぶんがく)の樂(たのし)み」=複製を禁ず

新宿区払方町の自宅前で 1954年 写真提供・文藝春秋

 吉田健一(1912~1977)は、当時外交官で、敗戦後内閣総理大臣を務めた吉田茂の長男として生まれ、海外の父の任地で過ごした幼少期に流暢な英語を身につけました。日本の中学を卒業後、ケンブリッジ大学に学び、その伝統と風土のなかでヨーロッパの文学に魅了されながらも、約半年後には、日本で文士として生きてゆく決意を固め帰国します。その後、長い修業時代を経て、磨き上げられた独特の文体で、文学研究、批評、翻訳、随筆、小説の間を自在に往来しながら「英国の文学」「乞食王子」「舌鼓ところどころ」「金沢」「時間」など個性あふれる作品を次々と世に送り出しました。
 当館では2016年にご遺族から吉田健一資料約5,700点を受贈し、「吉田健一文庫」として保存してきました。本展ではそれらの資料を中心に、酒、旅、友人たちを愛し、「文學の樂み」について繰り返し私たちに語りかけたその生涯と作品を辿ります。

【会期】
2022年4月2日(土)~5月22日(日)
休館日:月曜日(5月2日は開館)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第2・3展示室
【観覧料】
一般700円(500円)、65歳以上・20歳未満及び学生350円(250円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロIDの提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
 ※2 原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。
【編集委員】
富士川義之
【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【後援】
NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
【協賛】
講談社、中央公論新社、京急電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
【広報協力】
KAAT 神奈川芸術劇場

展示資料紹介 *掲載資料はすべて当館蔵・吉田健一文庫

本展は会期中、展示替えを行います。【前期:4月2日(土)~30日(土)/後期:5月1日(日)~22日(日)】
展示替え予定資料(PDF 341KB)PDFファイルを開きます」でご確認ください。
「時間」原稿=複製を禁ず

「時間」原稿
「新潮」1975年1~12月号に連載

「時間」は常に「現在」であることを全12章で語りつくした時間論。読点のほとんどない、息の長い文章が連なり、各章30枚の最後の1マスまで書き込まれている。

妻・信子あて献辞=複製を禁ず

妻・信子あて献辞

ヴァレリーの詩「紡ぐ少女」を添え、検印に用いていた「樂」の印を押している。著者私版の随筆集『でたらめろん』(1954年7月 文 藝春秋新社)の見返しに書かれたもの。

愛用の帽子=複製を禁ず

愛用の帽子
HARDEMAN社製

ハバナ産の葉巻=複製を禁ず

ハバナ産の葉巻

それぞれの外装にSHIGERU YOSHIDA と印字されている。父から譲り受けたものか。

関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。

記念講演会

2022年4月23日(土) 「翻訳家吉田健一」 講師:富士川義之
2022年5月7日(土) 「吉田健一 ――黄昏の文学」 講師:松浦寿輝
2022年5月14日(土) 「批評と文明批評」 講師:三浦雅士

文芸映画を観る会

2022年4月15日(金)、16日(土) 「ハワーズ・エンド」(1992年 イギリス・日本)

ギャラリートーク

会期中の毎週金曜日 14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール

お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841

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