特別展「生誕100年 ドナルド・キーン展―日本文化へのひとすじの道」
太平洋戦争目前の1940年(昭和15)に偶然手にしたアーサー・ウエーリ訳「源氏物語」との運命的な出会いに導かれて、ジャパノロジストの道へと進み、日本文化の魅力を世界へ、そして日本の人々へ伝えたドナルド・キーン(1922~2019)。アメリカと日本を往来しながら、古代から現代までの文学、歴史、芸能と幅広いジャンルの研究や翻訳に取り組み、後に続く日本文化研究者の教育にも力を注ぎます。書斎の人に留まらず、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫、安部公房、司馬遼太郎ら、著名な文学者とも親交を結び、折に触れて書き残した彼らのプロフィールは、近代文学史の貴重な証言となっています。
松尾芭蕉の「つひに無能無芸にして只此一筋に繋る」(「笈(おい)の小文(こぶみ)」)に日本研究を選択した心境を重ねてから70年余、キーンがひたすらに歩んだジャパノロジストとしての足跡と、オペラや旅、日本の人々と日本文化を愛した情熱的な生涯を紹介します。
- 【会期】
- 2022年5月28日(土)~7月24日(日)
休館日:月曜日(7月18日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2・3展示室
- 【観覧料】
- 一般700円(500円)、65歳以上・20歳未満及び学生350円(250円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロIDの提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2 原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 - 【編集協力】
- キーン誠己
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- 一般財団法人ドナルド・キーン記念財団
- 【協力】
- コロンビア大学C.V.スター東亜図書館、東京都北区立中央図書館、ドナルド・キーン・センター柏崎、公益財団法人ブルボン吉田記念財団
- 【後援】
- アメリカ大使館、国際交流基金、コロンビア大学ドナルド・キーン日本文化センター、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
- 【協賛】
- 新潮社、中央公論新社、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。
記念講演会
2022年6月4日(土) 「世界文学としての『源氏物語』――ドナルド・キーンの運命を変えたアーサー・ウェイリー訳」 講師:毬矢まりえ、森山恵
2022年6月25日(土) 「キーンさんの思い出」 講師:平野啓一郎
記念対談
2022年6月18日(土) 「それぞれの交遊――ドナルド・キーンを語る」 出演:角地幸男、キーン誠己
文芸映画を観る会
2022年7月8日(金)、9日(土) 「細雪」(1950年 新東宝 原作:谷崎潤一郎 監督:阿部豊)
ギャラリートーク
2022年6月12日、7月3日、17日(いずれも日曜日) 各日14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841