文学の森へ 神奈川と作家たち展
第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで
コーナー展示:夏目漱石特別コレクションから―漱石あて絵はがきを中心に―

次回開催

(2022年度常設展)文学の森へ 神奈川と作家たち展 夏目漱石から萩原朔太郎まで

神奈川の地にゆかり深い文豪から、明治・大正期に活躍した夏目漱石、森鷗外、国木田独歩、与謝野晶子、泉鏡花、萩原朔太郎らを取り上げ、そのユニークな人生と豊饒な文学世界を紹介します。原稿、書簡、書画など、作家のいわば分身ともいえる資料により、文学に生涯を賭けた文豪たちの息吹に触れていただけたら幸いです。併設のコーナー展示では当館所蔵の夏目漱石特別コレクションから漱石あて絵はがきを中心に展覧します。

*「文学の森へ」はレプリカを中心に展示。漱石コレクションはオリジナル資料を展示します。

【会期】
2022年12月3日(土)~2023年1月29日(日)
休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月28日(水)~1月4日(水)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第2・3展示室
【観覧料】
一般260円(160円)、20歳未満及び学生160円(110円)、65歳以上110円(110円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください)
【編集委員】
富岡幸一郎
【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【協賛】
横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会

 

◎夏目漱石特別コレクションから―漱石あて絵はがきを中心に―

開館当初から夏目漱石の関係資料について、ご遺族はじめ様々な方々から寄贈いただくほか、独自に収集、保存をしてきた当館の「夏目漱石特別コレクション」。今回は、その中でも近年収蔵された漱石あての絵はがきコレクションを、漱石の書画や書簡とともに展示します。
漱石は自分に届く膨大な書簡のほとんどを引越などのたびに焼却処分していたそうですが、絵はがきについては、漱石山房に「数百枚」が遺されていたといわれています。今回展示する約50点の絵はがきの内容は、「吾輩は猫である」をはじめとする作品への感想や、旅先からの便り、「修善寺の大患」の際の見舞い状などが中心です。主な差出人は野間真綱、寺田寅彦、小宮豊隆、野上豊一郎、松根東洋城などの門下生や、中村是公ら友人たちですが、一方で、同様に保存されてきた、名も不詳の読者による絵はがきにも興味深いものが交じっています。こうした絵はがきを通じて、短い文面の背景に垣間見える、当時の漱石の状況や互いの交流のありようなどをご紹介します。

[寺田寅彦] 漱石あて絵はがき=複製を禁ず

[寺田寅彦] 漱石あて絵はがき

1905年(明治38)2月18日 漱石の短編 「倫敦塔」について、甥が面白いと言ってきたと伝える。当館蔵・夏目漱石特別コレクション(以下*)

野間真綱 漱石あて絵はがき=複製を禁ず

野間真綱 漱石あて絵はがき

1905年2月13日消印 「ホトトギス」同年2月号掲載の「吾輩は猫である (続篇)」を読み、野間が以前に送った絵はがきが、元旦に届いた「第二の絵端書」として登場する喜びを伝える。*

内田魯庵(貢) 漱石あて年賀状=複製を禁ず

内田魯庵(貢) 漱石あて年賀状

1906年1月1日消印 「吾輩は猫である」発表後に多数届いた、猫の絵柄の年賀状や絵はがきの1枚。*

書「仰臥看大空」=複製を禁ず

書「仰臥看大空」

1910年8月24日、漱石は静養先の修善寺・菊屋旅館で胃潰瘍による大吐血をし、一時危篤に陥った。死に瀕したのちの療養中、
仰臥してただ空を見つめて過ごした境地を揮毫したもの。当館寄託

 

お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841

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