特別展「没後30年 井伏鱒二展 アチラコチラデブンガクカタル」
市井の人々の哀歓に寄り添った作品で、多くの愛読者を持つ作家・井伏鱒二(いぶせ・ますじ 1898~1993)。初期の名作「山椒魚」や、原爆による悲劇の実相を描き国際的にも評価が高い「黒い雨」のほか、「荻窪風土記」などの随筆、「厄除け詩集」、「ドリトル先生」シリーズの翻訳等でも親しまれています。
本展では作品世界に加えて、井伏が愛したもの―旅、釣り、将棋、書画、焼物などの世界にも注目します。また、一番弟子である太宰治をはじめ、井伏の随筆や対談集に登場するお馴染みの作家たちとの交流を、豊富な書簡などで紹介。文学や趣味、そして人生をめぐって交わされる言葉の数々とともに、〈アチラ〉から〈コチラ〉から、井伏の人間的魅力に迫ります。
- 【会期】
- 2023年9月30日(土)~11月26日(日)
休館日:月曜日(10月9日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2・3展示室
- 【観覧料】
- 一般700円(500円)、65歳以上・20歳未満及び学生350円(250円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 - 【編集委員】
- 絲山秋子
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- ふくやま文学館
- 【協力】
- 杉並区立郷土博物館、山梨県立文学館
- 【後援】
- NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
- 【協賛】
- 新潮社、中央公論新社、京急電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
本展関連イベント ※行事についての詳細は、 催し物のページをご覧ください。
※申込み方法、料金等は、「催し物」ページから各行事の詳細ページを開いてご確認ください→「催し物」ページ
オンラインイベント
2023年10月5日(木) 「朗読で楽しむ 井伏鱒二の対談 名場面」
記念講演会
2023年10月14日(土) 「リズムと余韻――私が井伏を推す理由」 講師:絲山秋子(作家、本展編集委員)
記念講座
2023年10月28日(土) 「井伏鱒二――山椒魚の忍耐」 講師:勝又浩(文芸評論家)
文芸映画を観る会
2023年11月17日(金)、18日(土) 「黒い雨」(1989年 東映 原作:井伏鱒二 監督:今村昌平)
スライドトーク(職員による展示説明)
会期中の毎週金曜日 14:00~ 参加無料(要展示観覧料)・申込不要
会場=展示館1階エントランスホール
*このほか、「文豪とアルケミスト」とのタイアップを予定しています。
機関紙162号
機関紙「神奈川近代文学館」162号(2023年10月1日発行)に本展への寄稿が掲載されています。
- 創作と翻訳と骨董蒐集と―青柳いづみこ
- 井伏鱒二の「ドリトル先生」―南條竹則
- 親友の形見―展覧会場から
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841