特別展「安部公房展――21世紀文学の基軸」

開催中

安部公房展――21世紀文学の基軸=複製を禁ず

箱根の仕事場で 1984年(昭和59) 写真提供:新潮社

 今年生誕100年を迎えた安部公房(1924-1993)。その創作活動は、学生時代の詩作から出発し、『壁』『砂の女』などの小説や「友達」などの戯曲、写真、さらに演劇グループ・安部公房スタジオによる総合芸術の追究と多岐にわたりました。自明のはずの名前や身体、居場所が損なわれることで自己が揺らぐさまや、従来の規範が突如として転倒する世界を描いた独特の作品は、いまも国境を越え多くの読者を得ています。本展は初公開・初展示を含む数々の資料により、時代の先端をとらえ続けた表現者・安部公房の全貌に迫るとともに、21世紀の今日において安部作品のテーマが持つ意味を問い直します。

【会期】
2024年10月12日(土)~12月8日(日)
休館日:月曜日(10月14日、11月4日は開館)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第1・2・3展示室
【観覧料】
一般800円(600円)、65歳以上/20歳未満及び学生400円(300円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*(  )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
 ※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。

【編集委員】  三浦雅士
【アートディレクション】  近藤一弥

【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【後援】
NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
【協賛】
新潮社、京急電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
【広報協力】
KAAT 神奈川芸術劇場

 

本展関連イベント ※行事についての詳細は、 催し物のページをご覧ください。

※申込み方法、料金等は、「催し物」ページから各行事の詳細ページを開いてご確認ください→「催し物」ページ

記念対談

2024年10月27日(日) 「成長する壁と覗き穴」 出演:近藤一弥(デザイナー、本展アートディレクション)、三浦雅士(評論家、本展編集委員)
2024年11月4日(月・振休) 「安部公房と戦後の政治・芸術運動」 出演:苅部直(政治学者)、鳥羽耕史(文学研究者)
2024年11月17日(日) 「安部公房または『現在って何?』」 出演:川上弘美(作家)、三浦雅士(評論家、本展編集委員)

文芸映画を観る会

2024年11月22日(金)、23日(土・祝) 「砂の女」(1964年 原作・脚本:安部公房 監督:勅使河原宏)

スライドトーク(職員による展示説明)

会期中の毎週金曜日 14:00~ 参加無料(要展示観覧料)・申込不要
会場=展示館1階エントランスホール

機関紙166号

機関紙「神奈川近代文学館」166号(2024年10月1日発行)に本展への寄稿が掲載されています。
展覧会最終日の12月8日17:00まで当館公式noteで公開しています。

 

お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666  FAX045-623-4841

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