特別展「没後50年 中島敦展―一閃の光芒―」
作家・中島敦は、太平洋戦争下の1942年(昭和17)、彗星のように文壇に現れ、名編の数々によって光彩を放ち、その年の暮れに、持病の喘息のため、33歳で急逝しました。
残された作品は多くはないものの、「山月記」「李陵」をはじめ、そのいずれもが強烈な個性と高い芸術性をもって人々を魅了し、半世紀を経た今なお広く読まれ、親しまれています。
本展は、エキゾチックで自由な横浜の雰囲気をこよなく愛した中島の横浜高等女学院教師時代の8年間をたどり、さらにその生涯と文学の全体像をとらえる初の本格的な展観です。「李陵」「光と風と夢」原稿ほか、書画、書簡、ノート類など多数の中島自筆資料をはじめ、友人の画家土方久功油彩、水彩画、川本喜八郎作「名人伝」人形、安野光雅装幀原画など、作家・中島敦の世界を彩る多種の資料で構成します。
【会期】
1992年(平成4年)9月26日(土)~11月8日(日)
【観覧料】
一般300円(210円)、学生150円(100円)*( )内は20名以上の団体料金
【編集委員】
田鍋幸信
【主催】
県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
【後援】
中島敦の会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841