特別展「神奈川文学散歩展 鎌倉 文学の理想郷(アルカディア)」
神奈川県ゆかりの文学を地域別に紹介する神奈川文学散歩展シリーズは、1988年(昭和63)1月にスタートし、三浦半島、湘南、横浜、小田原・真鶴・湯河原、川崎と回を重ねてきました。本展はシリーズ第6回目として、歴史と文学のまち鎌倉を取り上げます。
明治20年代、横須賀線の開通など交通の便が開かれると共に、古の武士の都鎌倉は、首都に近い風光明媚な別荘地・保養地として発展しました。関東大震災以後は、一時的な保養の地から、永住の地として文学者たちに愛されるようになりました。昭和11年に鎌倉ペンクラブが組織され、久米正雄や里見弴らを中心として文学者の交友は、〈鎌倉文士〉の呼称を生みました。鎌倉を舞台に、「文学界」創刊、「鎌倉文庫」設立など、文学史的な動きも数多く営まれました。戦後には、新しい移住者も加わり、鎌倉ゆかりの文学はいっそう豊かさを増すことになりました。
本展では、鎌倉に住みこの地を愛した文学者たちを、明治から昭和戦後までの100年にわたり、時代を追って紹介します。
【会期】
1995年(平成7年)10月21日(土)~11月26日(日)
【観覧料】
大人500円(350円)、学生300円(200円)、65歳以上・高校生以下無料*( )内は20名以上の団体料金
【編集委員】
安西篤子、伊藤海彦、岡松和夫、尾崎左永子、富岡幸一郎、三木卓、村上光彦
【主催】
県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
【後援】
神奈川県教育委員会、鎌倉市教育委員会・鎌倉文学館
【協賛】
神奈川県書店商業組合
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
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