収蔵コレクション展1「神西清文庫」
作家・神西清は1903年(明治36)生まれ。翻訳、小説、評論、詩、短歌と幅広い活躍をしました。1934年から鎌倉市二階堂に住み、戦後は鎌倉アカデミアに出講するなど、神奈川にもゆかりの深い作家です。当館では1983年以降、夫人の百合氏から神西の原稿、書簡などの資料を寄贈いただき、「神西清文庫」として一括保存しています。今回はこうした当館の文庫コレクションを順次紹介する試みの第1回目にあたります。
前半はチェーホフ、ツルゲーネフなどロシア、フランス文学の数々の名訳、「少年」「見守る女」などの小説、文芸雑誌「批評」での批評家としての活躍など、多方面にわたる神西の仕事を原稿、初版本などの資料で紹介。後半は旧制第一高等学校の寮生活にはじまり、堀辰雄の死まで続いた二人の交友を中心に文学者たちとの交流を、書簡や写真などで紹介し、全体で約60点の資料を展示します。
【会期】
1998年(平成10年)3月7日(土)~4月5日(日)
【観覧料】
大人250円(150円)、学生150円(100円)、65歳以上・高校生以下無料*( )内は20名以上の団体料金
【主催】
県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
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