特別展「谷崎潤一郎展」
谷崎潤一郎は1886年、未だ江戸情緒が色濃く残る日本橋蠣殻町に誕生しました。永井荷風の推挙を得て25歳で文壇デビュー以後、様々な手法を凝らした作品を精力的に書き続けます。「痴人の愛」「春琴抄」「細雪」「鍵」「癇癪老人日記」など、華麗でしかも官能的な作品を生み出し、この世は自分の感覚と意識にとって至上の楽土であるべきはずであるという信頼と自信を作品とその私生活に反映させていきました。
本展は、谷崎の生涯と、営々と築き上げられた巨大なその作品世界を、ご遺族の協力や、多くの貴重な資料を出品いただいた中央公論社の後援を得て、代表作の原稿・装幀原画、書簡などによって総合的に展観するものです。小田原、横浜、湯河原など神奈川と谷崎のゆかりについても紹介します。
【会期】
1998年(平成10年)10月3日(土)~11月8日
【観覧料】
大人600円(400円)、学生300円(200円)、65歳以上・高校生以下無料*( )内は20名以上の団体料金
【編集委員】
河野多惠子
【編集協力】
千葉俊二
【主催】
県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
【後援】
中央公論社
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
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