特別展「開高健展」

写真=高橋曻/デザイン=江島任
開高健(1930~1989)は、小説のみならず、ルポルタージュ、エッセイ、釣りを中心としたフィールドワーク、広告コピー、雑誌編集など多種多様な分野で活躍しました。混沌を極める現代社会と人間の実相に真摯に対峙し続けた開高は、歴史上のホット・スポットに数多く立ち会い、臨場感あふれるルポルタージュを発表する一方、体験を熟成・深化させ、幾多の優れた小説作品に結実させました。今回の展覧会は、多彩な顔をもつ開高健の行動と創作の軌跡を、小説家としての顔、ルポライターとしての顔、フィールドワーカーとしての顔、の三つを柱に総合的に展観する初の試みです。自筆資料、書簡、初出紙誌、初版本などの文学資料に加え、国内外の取材や釣魚行の足跡を彷彿とさせる品々や写真などを豊富に展示し、豊饒多彩な創作の源泉となった体験の数々をできるかぎりリアルに伝えることを目指し、総資料点数約500点で構成します。
【会期】
1999年(平成11年)4月10日(土)~5月16日(日)
【観覧料】
大人600円(400円)、学生300円(200円)、65歳以上・高校生以下無料*( )内は20名以上の団体料金
【編集委員】
加賀乙彦、黒井千次、高橋英夫、辻邦生
【主催】
県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841