企画展「中島敦の手紙展――おとうちゃんからの贈り物」
次回開催

切手の写真:中島敦と長男・桓 横浜の自宅で 1937年ころ
Design & Illustration : Naoki Saito (Very Much Design)
「山月記」などの名作を遺した中島敦(1909~1942)は、作家を志しながら横浜高等女学校の教師をしていましたが、1941年(昭和16)に女学校を辞めて、南洋庁勤務のため当時日本の統治下にあった旧南洋群島のパラオ(現・パラオ共和国)へ向かいました。滞在中には当時8歳の長男・桓(たけし)と1歳の次男・格(のぼる)にあてて、身の回りの出来事や珍しい南洋の風物についてやさしく語りかけるように手紙を書き送ります。「おとうちゃん」の愛情あふれる手紙は、幼い子どもたちにとってかけがえのない贈り物となりました。本展ではこの時期の家族とのかかわりにスポットを当て、わが子へあてた手紙全81通を中心に展観します。
- ※
- 同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第3部 太宰治、三島由紀夫から現代まで」→ 詳細
《会期中、ワークシート参加者には「文豪ストレイドッグス」(原作:朝霧カフカ 漫画:春河35)コラボステッカーを差し上げます。》
詳細情報については後日当館ホームページ、『文豪ストレイドッグス』公式サイトなどでお知らせします。
- 【会期】
- 2025年8月2日(土)~9月23日(火・祝)
休館日:月曜日(7月21日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2展示室
- 【観覧料】
- 一般500円(350円)、65歳以上・20歳未満及び学生250円(200円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 - 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【後援】
- 駐日パラオ共和国大使館、中島敦の会、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 筑摩書房、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
展示資料紹介

横浜の自宅庭で 1940年8月
右から敦、長男・桓、妻・タカと次男・格、義妹・テイ。

桓あての手紙 [1941年7月 パラオから]
バナナの実のなりかたをイラストを添えて伝える。「桓や格にあひたくってしかたがない」。
当館蔵・中島敦文庫(以下*)

桓あて絵はがき 1941年9月28日
ヤルート島から送られたもの。船で見たイルカの群れについて記す。「いるかはとてもふざけんぼですよ」*

桓・格にあてた南洋の島々からのたより。*
本展関連イベント ※行事についての詳細は、 催し物のページをご覧ください。
※申込み方法、料金等は、「催し物」ページから各行事の詳細ページを開いてご確認ください→「催し物」ページ
花音朗読コンサート
2025年8月30日(土) 「『中島敦の手紙展――おとうちゃんからの贈り物』に寄せて」 出演:語りと音楽・花音
記念講演会
2025年9月15日(月・祝) 「南の国の中島敦」 講師:高橋源一郎(作家、文芸評論家)
かなぶんキッズクラブ ※かなぶんキッズクラブの詳細はこちらをご覧ください。
2025年8月8日(金) 「手話つきおはなし会」
2025年8月14日(木)、15日(金) 「夏休み子ども映画会」
2025年8月22日(金) 「紙芝居がはじまるよ!」 出演:山下康
かなぶんひろば
参加無料(要展示観覧料)・申込不要
「さがして・こたえて・あつめよう!」「てがみをかこう!」などの体験コーナーを用意しています。
会場=展示館1階エントランスホール
スライドトーク(職員による展示説明)
8月17日(日)、31日(日)、9月14日(日) 各日14:00~ 参加無料(要展示観覧料)・申込不要
会場=展示館1階エントランスホール
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841