展覧会

特別展「没後70年 坂口安吾展 あちらこちら命がけ」

特別展「没後70年 坂口安吾展 あちらこちら命がけ」=複製を禁ず

豪放な生きざまの無頼派作家として、不動の人気を誇る坂口安吾(1906~1955)。その自由で大きな精神は、今なお人々の心をとらえ続けています。

若き日の安吾は、小説「風博士」などで注目されますが、その後、長い放浪時代を送りました。敗戦後まもなく、エッセイ「堕落論」や小説『白痴』を発表し、混迷の時代におけるカリスマ的存在となります。以後、「桜の森の満開の下」「不連続殺人事件」「青鬼のふんどしを洗う女」「肝臓先生」「夜長姫と耳男」「信長」など、数々の作品で文壇に異彩を放ち、戦後10年を〈命がけ〉で駆け抜け、48歳で急逝しました。その生涯は、数々の伝説的エピソードに満ちています。

本展では関係各位のご協力のもと、原稿や書簡、遺品などを展観、多くの貴重資料により安吾の実像に迫ります。

《会期中、「文豪とアルケミスト」とのタイアップを行います。》

【会期】2025年10月4日(土)~11月30日(日)
休館日:月曜日(10月13日、11月3日、24日は開館)
【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】神奈川近代文学館第2・3展示室
【観覧料】一般800円(600円)、65歳以上・20歳未満及び学生400円(300円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*(  )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。
【編集委員】荻野アンナ
【主催】県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【特別協力】坂口綱男、新潟市、「安吾 風の館」事業室
【後援】NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
【協賛】岩波書店、講談社、春陽堂書店、新潮社、中央公論新社、京急電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援サポートする会
【広報協力】KAAT 神奈川芸術劇場

展示資料紹介

「狂人遺書」原稿=複製を禁ず
「狂人遺書」原稿
「中央公論」1955年1月号に掲載
晩年の豊臣秀吉は、虚勢と見栄に満ちた行動から「狂人」と噂された。苦悩と悲しみに満ちたその胸の内を一人称の遺書の形で明かす。安吾は本作発表の翌月急逝した。聖徳大学・聖徳大学短期大学部蔵
1949年闊病日記=複製を禁ず
1949年闊病日記
安吾は殺到する原稿の注文に応え、覚醒剤と睡眠薬の助けを借りて執筆を続けた。中毒症状のため入院した同年2月23日前後の自らの様子を記す。「安吾風の館」事業室蔵
愛用の眼鏡
個人蔵
愛用の筆箱
「安吾風の館」事業室蔵

図録

『没後70年 坂口安吾 あちらこちら命がけ』(平凡社刊 A5判 176頁)

 当館ミュージアムショップまたは当館通信販売で上記図録をお買い上げの方にはオリジナル缶バッジを贈呈しております。

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