特別展「夏目漱石遺品受贈記念 夏目漱石展 -21世紀へのことば-」

特別展「夏目漱石遺品受贈記念 夏目漱石展 -21世紀へのことば-」

デザイン=司修

夏目漱石(慶応3~大正5)は日本を代表する小説家です。いずれの作品をも貫く、近代に押し出された日本人の心の揺らぎやもろさへの深い洞察は色あせることなく、世代を超えて現代まで脈々と読みつがれてきました。そして彼の遺した「智に働けば角が立つ。常に棹させれば流される。」「則天去私」などのことばは、人生の様々な場面で私たち一人一人に深い内省の心を呼び覚ますのです。
当館では、かねてから漱石ゆかりの人々に伝えられた書画・書簡や文書類などを収蔵してきましたが、1999年には漱石の長男のご遺族から遺愛の品々をご寄贈いただきました。本展はその記念として、愛用の文机や喫煙具など漱石の鼓動とともにあった品々を一堂に展示し、また作家活動の頂点を極めた〈漱石山房〉時代の軌跡を、激動の明治と共に歩んだ前半生をおりまぜながら紹介します。さらに教え子、友人達との温かい交流も含めて、〈人間漱石〉の全体像に迫る展観です。

【会期】
2002年(平成14年)4月27日(土)~6月9日(日)
【観覧料】
大人600円(400円)、学生300円(200円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
【編集委員】
岡松和夫、石崎等
【主催】
県立神奈川近代文学館・財団法人神奈川文学振興会、朝日新聞社
【後援】
岩波書店、NHK横浜放送局、神奈川新聞社、TVKテレビ
【協賛】
神奈川近代文学館をサポートする経営者の会


お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666  FAX045-623-4841

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