没後60年 島木健作展
島木健作(1903~1945)は、10年余の作家生活の中で、貧苦の少年時代、農民運動、獄中生活などの苛酷な体験を、「癩」「再建」「生活の探求」をはじめとする数多くの作品に刻み込みました。出獄後、移り住んだ鎌倉に終生住み続けた神奈川ゆかりの作家でもあります。終戦の報を聞いて「仕事のし直しだ」と新たな作品への意欲を示しながら、2日後に無念の死を遂げました。本展では、島木の生涯とあわせ、義姉・相沢良の獄中書簡、島木の遺稿「土地」に差し替えられた吉田満「戦艦大和ノ最期」を展示します。3人の若者が〈国家〉にどのように相対したか、戦後60年にあたりその一端を垣間見る機会ともなれば幸いです。
【会期】
2005年(平成17年)8月6日(土)~9月25日(日)
【観覧料】
一般250円(200円)、20歳未満及び学生150円(100円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
【主催】
県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
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