特別展「中原中也と富永太郎展 二つのいのちの火花」

本展は、2007年に生誕100年、没後70年を迎える詩人・中原中也(1907~37)、そして彼の文学に決定的転機をもたらした詩人画家・富永太郎(1901~25)いう二つの個性の邂逅と詩世界に焦点を当てる特別展です。大正末の京都で運命的に巡り会った二人は、互いの才能に惹かれつつも反発し合い、友情と嫌悪とが入り混じる交友を結びました。ボードレールをはじめフランス近代詩を愛し硬質な象徴詩の世界を築いた太郎。そして太郎との出会いを契機にヴェルレーヌ、ランボーらを吸収しやがて独自の抒情詩を生み出していく中也。ともに夭逝した二人の残した作品の数々は、世代を超えて今なお熱烈な読者を獲得しています。会場では、中原中也記念館の貴重資料、ならびに当館蔵の富永太郎資料、大岡昇平文庫資料を中心とし、短い生涯を燦然と駆け抜けた二詩人の軌跡を展観します。
- 【会期】
- 2007年(平成19)4月21日(土)~6月3日(日)
- 【観覧料】
- 大人600円(400円)、20歳未満及び学生300円(200円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
- 【編集委員】
- 中村稔
- 【編集協力】
- 中原豊
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館・財団法人神奈川文学振興会、中原中也記念館
- 【後援】
- NHK横浜放送局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 角川学芸出版・角川グループパブリッシング、講談社、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会、東京急行電鉄株式会社
お問い合わせ
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