特別展「無限大の宇宙―埴谷雄高『死霊』展」

写真=野上透/デザイン=司修
作家、評論家・埴谷雄高(1909~1997)は、「自分とは何か」を追求した作品「死霊」の深化を敗戦直後から87歳で亡くなるまでもとめ続けました。哲学・科学・神学などの境界を自在に飛び越え、自由な思索を積み重ねることによって文学のみに許された無限の精神世界の構築をめざした「死霊」は、発表される度ごとに同時代の人々の魂を揺さぶりつづけ、私小説中心の日本近代文学のなかで比類のない魅力を放ち続けています。
当館では生前の埴谷から寄贈された「欧州紀行」などの原稿に加えて、ご遺族から2001年以降、「死霊」の原稿・創作メモ類、埴谷あて書簡など約13,000点を受贈しました。本展は埴谷の没後10年を記念し、これらの資料を基に壮大な思索者・埴谷雄高の足跡を「死霊」を中心に紹介する初の文学展です。
- 【会期】
- 2007年(平成19)10月6日(土)~11月25日(日)
- 【観覧料】
- 大人600円(400円)、20歳未満及び学生300円(200円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
- 【編集委員】
- 秋山駿、司修
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
- 【後援】
- 埴谷島尾記念文学資料館、講談社、NHK横浜放送局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 神奈川近代文学館を支援(サポート)する会、京浜急行電鉄株式会社、相模鉄道株式会社、東京急行電鉄株式会社
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