特別展「森鴎外展―近代の扉をひらく」
1884年(明治17)8月24日、森鴎外は横浜港からドイツ留学に出発しました。留学の当初の目的は軍医としての医学研究でしたが、ヨーロッパ文化に深く魅了され、帰国後、訳詩集『於母影』、小説「舞姫」を発表しロマン溢れる西欧文学の息吹を日本にもたらしました。
洋行体験に大きく感化を受けた鴎外にとって、横浜の港は文学者としての出発の地といえます。
本年2009年は横浜開港150周年、また、今なお横浜市民に親しまれている鷗外作詞による横浜市歌誕生100周年にあたります。この記念すべき年に開催する本展は、日本文学の「近代の扉」をひらき「青年」「雁」「高瀬舟」など数々の名作をのこした鴎外の業績と、明治政府の第一線で働きながら公と私の間で大きく揺れ動いた人生の足跡を、貴重な資料の数々により展覧するものです。
- 【会期】
- 2009年(平成21年)4月25日(土)~ 6月7日(日)
- 【観覧料】
- 一般600円(400円)、20歳未満及び学生300円(200円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
- 【編集委員】
- 加賀乙彦、小泉浩一郎
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
- 【協力】
- 文京区立本郷図書館鴎外記念室、森鴎外記念館、津和野町立安野光雅美術館
- 【後援】
- 岩波書店、筑摩書房、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、神奈川県博物館協会、NHK横浜放送局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 京浜急行電鉄株式会社、相模鉄道株式会社、東京急行電鉄株式会社、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
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