企画展「生誕130年 長谷川時雨展」
長谷川時雨(本名・長谷川ヤス 1879~1941)は、江戸から東京へと、日本の歴史が大きく転換する時代の日本橋に生まれました。幼いころから二絃琴や歌舞伎の世界に親しんだことがのちの創作に大きな影響を与えます。女ゆえに学業からは遠ざけられ、18歳で望まぬ結婚をし、破綻。孤独な結婚生活の中で文学修業を始め、日本で初の女性歌舞伎作家となり歌舞伎の近代化に貢献しました。「さくら吹雪」「江島生島」の創作劇や、女性史の先駆けともいえる『美人伝』『近代美人伝』等で人気を博し、さらに女性作家の発掘育成を目指した文芸誌「女人芸術」の主宰者として活躍します。一方で、画家の妹・長谷川春子に〈才色双絶〉といわしめた時雨は、男性から熱い思いを寄せられることもしばしばでしたが、13歳年下の文学青年・三上於菟吉と出会い、作家としての大成を支え、生涯を共にしました。
神奈川とのゆかりは深く、母の経営する箱根町塔ノ沢温泉の旅館・玉ノ湯や、生麦の料亭・花香苑を手伝い、その近くに家族と生活した時期があり、墓所は鶴見区の総持寺にあります。
本展は、長谷川時雨の作品と生涯を総合的に紹介するものです。
- 【会期】
- 2009年(平成21年)11月21日(土)~2010年(平成22年)1月11日(月・祝)
- 【観覧料】
- 一般400円(300円)、20歳未満及び学生200円(150円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
- 【編集】
- 尾形明子
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
- 【後援】
- NPO現代女性文化研究所、NHK横浜放送局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 東京急行電鉄株式会社、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
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