特別展「城山三郎展―昭和の旅人―」

撮影=相澤實
城山三郎(1927~2007)は、「落日燃ゆ」「男子の本懐」などの作品で気骨ある日本人の姿を鮮やかに現代に甦らせました。城山作品の原点には、17歳で志願入隊した軍隊での悲惨な体験があります。戦争末期の軍隊の狂気をまのあたりにし、以来、〈人の幸福や志が組織の大義によってそこなわれてはならない〉という強い思いのもと、組織のありかたやリーダーの資質を生涯問い続けました。城山が世を去ってから3年の歳月が過ぎ去ろうとしています。今その作家生活を振り返ると、「気骨の作家」と呼ばれたこの作家のまなざしが、人びとの暮らしへ実にあたたかく向けられていたことに改めて気付かされます。本展は、時代と人間を巡る旅を続けた作家・城山三郎の生涯を「昭和の旅人」と位置付け展観するものです。
- 【会期】
- 2010年(平成22年)4月24日(土)~6月6日(日)
- 【観覧料】
- 一般600円(400円)、20歳未満及び学生300円(200円)、高校生以下・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金
- 【編集委員】
- 澤地久枝
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、財団法人神奈川文学振興会
- 【後援】
- 文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)、NHK横浜放送局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 角川書店・角川グループパブリッシング、新潮社、ダイヤモンド社、文藝春秋、京浜急行電鉄株式会社、相模鉄道株式会社、東京急行電鉄株式会社、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
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