撮影=田村茂
万葉集の時代から日本人は、日々の思いを短歌に託すことで、明日へ生きる力を得てきた。1913年(大正2)、第1歌集『赤光』を発表し、芥川龍之介をはじめ、大正の文学界に衝撃を与えた近代短歌の巨星・斎藤茂吉(1882~1953)もまた、歌と共に人生を歩んだ日本人のひとりである。アララギ派の重鎮としてのみならず、青山脳病院の婿養子として明治・大正・昭和を果敢に生き抜いた茂吉は、その真情を詠い上げることで折々の困難を克服し、再生を果たした。茂吉が歌にこめた祈りや嘆きは、今日の読者の大きな共感を得ている。生誕130年の記念すべき年に開催する本展では、人間茂吉の渾身の生涯をたどり、その生を支えた「困難を越える歌の力」に焦点を合わせ展観する。
- 【会期】
- 2012年(平成24年)4月28日(土)~6月10日(日)
- 【観覧料】
- 一般600円(400円)、65歳以上/20歳未満及び学生300円(200円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金 - 【編集委員】
- 尾崎左永子、三枝昻之
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【協力】
- 斎藤茂吉記念館、世田谷文学館
- 【後援】
- 鎌倉歌壇、現代歌人協会、斎藤茂吉を語る会、「短歌研究」編集部、日本歌人クラブ、横浜歌人会、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 新潮社、京浜急行電鉄、相模鉄道、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
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