企画展「中野重治の手紙―『愛しき者へ』展」

写真提供=日本近代文学館
中野重治(1902~1979)は、大正末期、みずみずしい抒情溢れる詩や評論を発表して文学活動を始めました。プロレタリア文学運動に参加し、獄中生活を送った昭和戦前から、転向を経て複雑な政治状況下での戦後の活動まで、多難な歩みの中で、「村の家」「歌のわかれ」「梨の花」など多くのすぐれた作品を生み出しました。本展はその生誕110年を記念して開催するものです。
今回は、当館が所蔵する中野重治資料の中から、書簡集『愛しき者へ』にまとめられた、妻や家族あての手紙を軸に、敗戦前の日記や著作、関連資料も織り交ぜて、その生涯と作品を紹介します。数々の書簡にみえる作家としての厳しい姿勢、家族に寄せた深い愛情など、中野重治の人間性に焦点をあてつつ、その生き方や考えを、時代を超える普遍的なメッセージとして伝えます。
- 【会期】
- 2012年(平成24年)6月16日(土)~8月5日(日)
- 【観覧料】
- 一般400円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金 - 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【後援】
- 中野重治の会、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 平凡社、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841