特別展「生誕140年記念 島崎藤村展」
島崎藤村は、1872年(明治5)、木曽馬籠宿の本陣を代々守り続けた旧家に生まれました。明治学院を卒業したのち、仙台で教鞭をとるかたわら浪漫的で清新な新体詩を次々に発表、『若菜集』の詩人として一躍名を上げます。さらに小諸義塾での教師生活を経て、長編「破戒」を完成し小説家に転じました。その後も実人生を浮彫りにする数々の作品の執筆を続け、日本自然主義文学の中心的存在となりました。なかでも晩年の大作「夜明け前」は、幕末から明治維新という大きな時代の変転に運命を翻弄され、悲劇的生涯を終えた父親の苦悩を描き出した歴史小説で、日本近代文学を代表する長編のひとつに数えられています。本展は、数々の苦難を乗り越えて生き、1943年(昭和18)に大磯で生涯を終えた藤村の71年の人生と作品世界を、多くの貴重資料によって紹介するものです。
- 【会期】
- 2012年(平成24年)10月6日(土)~11月18日(日)
- 【観覧料】
- 一般600円(400円)、65歳以上/20歳未満及び学生300円(200円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金 - 【編集委員】
- 堀江敏幸
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【協力】
- 藤村記念館、小諸市立藤村記念館、大磯町郷土資料館
- 【後援】
- 島崎藤村学会、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 京浜急行電鉄、相模鉄道、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
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