パリで 1973年(昭和48)
写真提供・学習院大学史料館
作家・辻邦生(1925~1999)は『安土往還記』『背教者ユリアヌス』『西行花伝』などの作品で、日本の文学界に確かな足跡を残しました。緻密な構成と壮大なスケール、端正な文体によって紡がれた豊穣な物語は、今なお多くの読者を魅了しています。
2025年には生誕100年を記念して、全国で様々なテーマによる辻邦生展が企画されました。その集大成ともいうべき展覧会「Re:辻邦生」【Part1】【Part2】が、辻の貴重な資料を収蔵する霞会館記念学習院ミュージアムで2026年の春から夏にかけて開催されました。
本展は生誕100年記念の一環として、「Re:辻邦生」展を再構成し、若き日の辻がフランス留学へと旅立った門出の地・横浜で開催するものです。さらに、当館が収蔵する埴谷雄高にあてた辻の書簡を特別展示し、創作の糧となった人びととの交流にも光を当てます。
《会期中、「文豪ストレイドッグス」との記念コラボを実施します》
同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで」→ 詳細
| 【会期】 | 2026年12月12日(土)~2027年1月31日(日) 休館日:月曜日(1月11日は開館)、12月28日(月)~2027年1月4日(月) |
|---|---|
| 【開館時間】 | 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで) |
| 【会場】 | 神奈川近代文学館第2展示室 |
| 【観覧料】 | 一般700円(500円)、65歳以上・20歳未満及び学生350円(250円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料 *( )内は20名以上の団体料金 ※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。 ※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 |
| 【主催】 | 県立神奈川近代文学館/公益財団法人神奈川文学振興会、学習院大学史料館/霞会館記念学習院ミュージアム |
| 【協力】 | 辻邦生生誕100 年記念事業組織委員会 |
| 【後援】 | NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川) |
| 【協賛】 | 小学館、中央公論新社、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援する会 |
| 【広報協力】 | 東急電鉄、KAAT 神奈川芸術劇場 |
展示資料紹介

1961年(昭和36)6月18日
埴谷の推挙で文芸誌「近代文学」巻頭に辻の文学論「小説と物語のあいだ」が掲載されたことへの礼状。この3ヵ月後、短編小説「城」を同誌に発表、小説家となる夢が実現した。
当館蔵・埴谷雄高文庫

1993年(平成5)
クマは辻がひとめぼれして買ってきたもの。軽井沢の玩具店のくじ引きであてた〈チビクマ〉を含め計3匹の〈クマちゃん〉を大事にしていた。
写真提供・学習院大学史料館

1957~1961年ころ
ともに留学した美術史家の妻・佐保子とフランス国立図書館でおしゃべり代わりに描いて交換し合ったイラスト(マンガ=MANGUA)のうちの1点。
学習院大学史料館蔵

