企画展・収蔵コレクション展15「文人学者・富士川英郎展」
富士川英郎(ふじかわひでお 1909~2003)は、リルケやホーフマンスタールらの翻訳、研究で知られたドイツ文学者、比較文学者です。1983年(昭和58)から2000年(平成12)まで神奈川文学振興会の評議員を務めました。古都・鎌倉の佇まいをこよなく愛し、この地で生涯の大半を過ごしました。戦前、戦後を通じて、旧制高校、大学で教鞭を執るかたわら学究にいそしみ、50代以降は江戸漢詩の研究にも情熱を注ぎました。菅茶山や頼山陽らに関する数々の論考は、いずれも深い造詣に支えられた秀作です。また豊富な読書体験にもとづく、味わい深い随筆を最晩年まで書き続けたことでも知られています。
本展では、ご遺族から当館に寄贈された自筆資料や知友からの来簡を中心に、孤高でありながらも心豊かに94年の生涯を全うした文人気質の学者・富士川英郎の姿を紹介します。
※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第3部 太宰治、三島由紀夫から現代まで」→詳細
- 【会期】
- 2016年(平成28年)1月30日(土)~3月21日(月・振休)
休館日は月曜日(3月21日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2展示室
- 【観覧料】
- 一般400円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
※東日本大震災の罹災証明書、被災証明書等の提示で無料 - 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【後援】
- NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 新書館、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
関連行事
記念対談
2016年3月5日(土)「富士川英郎・書物と詩の世界」 出演:富士川義之、三浦雅士
※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。
ギャラリートーク
2016年2月13日(土)、27日(土)、3月6日(日)、20日(日) 14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841