企画展「没後20年 江藤淳展」

江藤淳展

撮影:立花義臣

 

 評論家・江藤淳(本名・江頭(えがしら)淳夫(あつお) 19321999)は、慶應義塾大学英文科在学中、「三田文学」に「夏目漱石論」を発表して注目され、20代で華々しく文壇に登場しました。『小林秀雄』『成熟と喪失』『漱石とその時代』などの作家・作品論をはじめ、『海舟余波』『海は甦える』など近代日本草創期の政治家たちにスポットを当てた評伝、史伝を刊行し、戦後の文学界の第一線で活躍して大きな足跡を残しています。
 また敗戦後、米軍占領下で行われた検閲の実態と影響を、アメリカでの公開文書の調査により検証した『閉(とざ)された言語空間』など、数々の作品で、戦後日本への問題提起を続けました。
 本展は、今年江藤の没後20年を迎えるにあたり、これまでにご遺族から寄贈された貴重資料ほか関連資料を交えて、その生涯と業績を紹介するものです。

※同時開催=
常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第2部 芥川龍之介から中島敦まで」→詳細
※企画展と同時開催のため、岡本かの子、吉川英治、堀口大學 のコーナーの展示はありません。ご了承ください。

【会期】
2019年5月18日(土)~7月15日(月・祝)
休館日は月曜日(7月15日は開館)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第2展示室
【観覧料】
一般400円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)、高校生100円、中学生以下無料
*(  )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください)
【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【特別協力】
大正大学
【協力】
平山周吉
【後援】
NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
【協賛】
講談社、新潮社、東京急行電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
【広報協力】
KAAT 神奈川芸術劇場

関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。

記念講演会

①2019年6月1日(土) 「戦後批評の正嫡 江藤淳」  講師:上野千鶴子(社会学者)
②2019年6月8日(土) 「江藤淳になりたかった」  講師:高橋源一郎(作家・文芸評論家)

ギャラリートーク

2019年6月16日、30日、7月14日(いずれも日曜日)各日14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール

お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666  FAX045-623-4841

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