展覧会

常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第2部 芥川龍之介から中島敦まで」(併設:コーナー展示 没後50年 平井呈一)

常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち」 第2部 写真

日本が軍国主義を推し進め世界と対立、ついには崩壊へと至る関東大震災から敗戦まで――芥川龍之介の衝撃的な死に始まるこの激動の時代、それぞれの生き方、文学の道を選んで活躍した中島敦まで13人の作家をとりあげます。

【会期】2026年1月31日(土)~3月22日(日)
休館日:月曜日(2月23日は開館)
【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】神奈川近代文学館第2,第3展示室
【観覧料】一般260円(160円)、20歳未満及び学生160円(110円)、65歳以上110円(110円)、高校生100円(100円)
*(  )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。
【編集委員】富岡幸一郎
【主催】県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【協賛】横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会

展示紹介(リーフレットより) *は当館所蔵資料

第2部 芥川龍之介から中島敦まで リーフレット

作家と神奈川との主な関連事項、ゆかりの作品

作家名関連事項ゆかり作品
芥川龍之介鎌倉などに住み、横須賀の海軍機関学校での教師生活の傍ら創作に勤しむ。帰京後も湯河原などに静養。死の前年、鵠沼で療養生活。『羅生門』「地獄変」「蜘蛛の糸」「蜜柑」「トロツコ」「保吉の手帳」「一塊の土」「悠々荘」「玄鶴山房」「蜃気楼」「歯車」「或阿呆の一生」
横光利一葉山で妻を看病し、逗子で死別。「春は馬車に乗つて」
川端康成鎌倉で後半生を送り、ノーベル賞受賞の4年後、逗子の仕事場で自ら命を絶つ。鎌倉霊園に眠る。「雪国」「乙女の港」「名人」「千羽鶴」「山の音」「美しい日本の私」
永井荷風中学生のころ小田原の病院に転地療養。少年時代から逗子の別荘にたびたび滞在。「地獄の花」「冷笑」
谷崎潤一郎小田原、横浜に住み、鵠沼などにも滞在。箱根で関東大震災に遭う。最晩年に移り住んだ湯河原で死去。「悪魔」「痴人の愛」「新々訳源氏物語」
岡本かの子二子で幼少期を送る。鎌倉で関東大震災に遭う。歌集『かろきねたみ』、「鶴は病みき」「川」「生々流転」
吉川英治横浜に生まれ、実家の没落で波乱の少年時代を送る。「江の島物語」「かんかん虫は唄ふ」「忘れ残りの記」
堀口大學晩年30年間を葉山に送り、同地自宅で死去。鎌倉霊園に眠る。詩集『夕の虹』『月かげの虹』『消えがての虹』
西脇順三郎戦時中、鎌倉に一時疎開。詩集『旅人かへらず』
中原中也鎌倉で療養し同地で死去。詩集『在りし日の歌』
小林秀雄二十代末から終生、鎌倉に住む。墓所は鎌倉・東慶寺。「私小説論」「ドストエフスキイの生活」「無常といふこと」「モオツァルト」「考へるヒント」「本居宣長」
堀 辰雄逗子、鎌倉で新婚生活を送る。「かげろふの日記」
中島 敦横浜で8年間、教師生活の傍ら代表作を執筆。「狼疾記」「かめれおん日記」「古譚」「光と風と夢」
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