企画展「本の芸術家・武井武雄展」
子どもたちの魂に触れる絵を届けようと、童画を描き続けた武井武雄(1894~1983)。その武井が童画、版画の創作と並行して取り組んだのが、真に芸術的な本の創造でした。詞文、画、印刷技法、素材の調和を追究した画文集「武井武雄刊本作品」を約半世紀にわたり139作品製作しました。これらは「親類」と呼ばれる限られた会員に製作実費のみで頒布され、現代に至るまで「本の宝石」「本の芸術作品」として愛書家垂涎の貴重本となっています。
当館では、2011年(平成23)に「親類」の一員だった平尾榮美氏が収集した「武井武雄刊本作品」全作品と、武井の著作や関連資料などおよそ1,800点をご遺族からご寄贈いただき「平尾榮美コレクション 武井武雄資料」として保存しています。本展は、武井の没後40年を機に、刊本作品に焦点をあて、本コレクションとイルフ童画館所蔵の原画などによって、ひたむきにその製作と向き合った武井の足跡とともに紹介するものです。
- ※
- 同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第3部 太宰治、三島由紀夫から現代まで」→ 詳細
(企画展と同時開催のため、島尾敏雄・山本周五郎 のコーナーの展示はありません。ご了承ください。)
- 【会期】
- 2023年6月3日(土)~7月23日(日)
休館日:月曜日(7月17日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2展示室
- 【観覧料】
- 一般500円(350円)、65歳以上/20歳未満及び学生250円(200円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロIDの提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2 原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 - 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- イルフ童画館、岡谷市
- 【後援】
- 一般社団法人日本児童出版美術家連盟、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
- 【協賛】
- 東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。
記念講演会
2023年6月17日(土) 「武井武雄、その生涯と芸術」 講師:山岸吉郎(イルフ童画館館長)
記念ワークショップ
2023年7月2日(日) 「豆絵本づくり講座」 講師:田中栞(日本豆本協会会長)
2023年7月9日(日) 「紙版画講座」 講師:城戸宏(リン版画工房)
花音朗読コンサート
2023年7月17日(月・祝) 「『本の芸術家・武井武雄展』に寄せて」 出演:語りと音楽・花音
スライドトーク
2023年6月25日(日)、7月1日(土)、15日(土) 各日14:00~ 参加無料(要展示観覧料)・申込不要
会場=展示館1階エントランスホール
機関紙160号
機関紙「神奈川近代文学館」160号(2023年4月1日発行)に武井武雄展への寄稿が掲載されています。
- 究極の著者自装―名久井直子
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841