企画展「没後10年 古田足日のぼうけん」
開催中
図版:『全集 古田足日子どもの本』全13巻・別巻(1993年11月 童心社)装画から
タイトルの左右4点=©田畑精一 上から1列目(左から2点ずつ)=©おぼまこと/©西巻茅子/©遠藤てるよ 2列目=©織茂恭子/
©谷口広樹/©田島征三 3列目=©和歌山静子/©太田大八/©滝平二郎 4列目=©梶山俊夫/©伊藤秀男/©長谷川集平
古田足日(ふるた・たるひ 1927~2014)が画家・田畑精一と共につくった絵本『おしいれのぼうけん』が生まれて今年で50年です。おしいれの中でくり広げられる子どもの不思議な冒険をえがいた同作をはじめ、『宿題ひきうけ株式会社』『ロボット・カミイ』など、はげしく変化する現代社会で育つ子どもの姿をあざやかにとらえた古田の作品は、子どもたちの支持を受けて読み継がれています。一方で古田は、児童文学の可能性をさぐる評論家としても活躍し、子どもを取りまく社会問題や平和運動にも、その中心となって取り組みました。
本展では、当館がご家族から受贈した原稿や創作メモのほか、白梅学園に寄贈された旧蔵書や、田畑精一、久米宏一、堀内誠一らによる代表作の原画をもとに、子どもたちの生きる力になる新しい児童文学を追い求めた〈古田足日のぼうけん〉をたどります。
- 【会期】
- 2024年8月10日(土)~9月29日(日)
休館日:月曜日(8月12日、9月16日、23日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2・3展示室
- 【観覧料】
- 一般500円(350円)、65歳以上/20歳未満及び学生250円(200円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者手帳、戦傷病者手帳の交付を受けている方は、手帳もしくは、ミライロID の提示で無料(詳しくはお問い合わせください)にてご入場いただけます。事前の申請等は必要ありません。手帳の所持者及びその介助者(※2)の方は観覧料が無料となります。
※2原則として手帳の所持者の介助者1名まで。ただし、手帳の所持者1名に対して2名以上介助者が必要な場合は事前にご相談ください。 - 【編集委員】
- 佐藤宗子、宮川健郎
- 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- 白梅学園大学・白梅学園短期大学、白梅学園大学附属白梅幼稚園、童心社
- 【後援】
- 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、一般社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)、一般社団法人日本子どもの本研究会、一般社団法人日本児童文学者協会、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk
- 【協賛】
- 相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
展示資料紹介
古田の代表作のひとつ。保育園へ取材して、画家の田畑精一、編集者の酒井京子と何度も話し合いながら書き直した。当館蔵・古田文恵氏寄贈
宿題に疑問をもって自ら行動を起こす新しい子ども像をえがきだし、第7回日本児童文学者協会賞を受賞した。個人蔵
わがままで泣き虫なダンボール箱のロボットが主人公の幼年童話。古田は本作で、幼い子どもの「成長の節」をとらえようとした。個人蔵
1960年3月、古田の長女誕生を祝い、田畑精一夫人で人形作家の保坂から贈られた手作りのぬいぐるみ。『くいしんぼうのロボット』や『ロボット・カミイ』に登場する。個人蔵
本展関連イベント ※行事についての詳細は、 催し物のページをご覧ください。
※申込み方法、料金等は、「催し物」ページから各行事の詳細ページを開いてご確認ください→「催し物」ページ
講演会
2024年9月15日(日) 「『おしいれのぼうけん』誕生の秘密」 講師:酒井京子(童心社会長)
花音朗読コンサート
2024年9月7日(土) 「『没後10年 古田足日のぼうけん』に寄せて」 出演:語りと音楽・花音
かなぶんキッズクラブ ※かなぶんキッズクラブの詳細はこちらをご覧ください。
2024年8月11日(日・祝) 「紙芝居がはじまるよ!」 出演:山下康
2024年8月14日(水)、15日(木) 「夏休み子ども映画会」
2024年8月24日(土) 「ワークショップ『ロボット・カミイのなかまたちをつくろう!』」 講師:堀内紅子
かなぶんひろば・おはなし会
2024年8月20日(火)、28日(水) 各日10:30~/14:00~ 出演:童心社スタッフ 参加無料(要展示観覧料)・申込不要
会場=展示館1階エントランスホール
スライドトーク(職員による展示説明)
2024年8月31日(土)→9月8日(日)に延期、
9月22日(日・祝)、28日(土) 14:00~ 参加無料(要展示観覧料)・申込不要
会場=展示館1階エントランスホール
機関紙165号
機関紙「神奈川近代文学館」165号(2024年7月15日発行)に本展への寄稿が掲載されています。
展覧会最終日の9月29日17:00まで当館公式noteで公開しています。
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841