企画展「没後10年 石井桃子展 ―本を読むよろこび―」

石井桃子(1907~2008)は、昭和初期から101歳で亡くなるまで、子どもたちのために最良の文学、文化を求め続け、編集者、翻訳家、作家として幅広く活躍しました。児童文学の研究、先駆的な家庭文庫の開設などを含め、その業績は、現代に至る日本児童文学の世界に大きな影響を与えています。本展では、こうした石井の仕事の軌跡をたどりつつ、近年の調査研究もふまえて、戦中戦後の混乱を背景に、自立を貫き前を向いて生きたひとりの女性としての姿も紹介します。また、石井が手がけた翻訳「クマのプーさん」「ちいさなうさこちゃん」「ピーターラビット」シリーズや、創作「ノンちゃん雲に乗る」など、現在も多くの読者に愛され続ける作品世界の魅力をあらためてひもときます。良い本との出会いが、長い人生を支える糧となることを信じ、子どもたちに多くの本を届け続けた石井の生涯-没後10年を機に開催する本展では、その真摯な一生を振り返ることによって、本を読むよろこびも伝えたいと思います。
- 【会期】
- 2018年(平成30)7月21日(土)~9月24日(月・振休)
休館日は月曜日(9月17日、24日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2、3展示室
- 【観覧料】
- 一般500円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください) - 【主催】
- 県立神奈川近代文学館・公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- 公益財団法人東京子ども図書館
- 【編集協力】
- 尾崎真理子
- 【後援】
- 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、一般社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)、
NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川) - 【協賛】
- 岩波書店、河出書房新社、福音館書店、東京急行電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841