スポット展示「三ッ谷洋子氏寄贈 久生十蘭資料~近年の収蔵資料から~」

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スポット展示「三ッ谷洋子氏寄贈 久生十蘭資料~近年の収蔵資料から~」

              

2017年(平成29)が没後60年にあたる作家・久生十蘭(1902~1957)。 フランス遊学から帰国後、「魔都」「キヤラコさん」「顎十郎捕物帳」などで注目を集め、戦後は鎌倉に居を移し、1952年(昭和27)「鈴木主水」で直木賞受賞、1955年には「母子像」が世界短編小説コンクールで第一席を獲得しました。
 探偵小説、ユーモア・ナンセンス小説、捕物帳、SF、歴史小説、漂流記、さらに冒険小説や幻想小説など様々な小説技法を駆使して多くの作品を残し、今なお「ジュウラニアン」と呼ばれる人々から熱烈な支持を得ている鬼才・久生十蘭の創作の舞台裏の一端を、ご令姪・三ッ谷洋子氏から寄贈いただいたコレクションを中心に紹介します。
当館では2009年、2014年にご遺族の三ッ谷洋子氏から十蘭資料を受贈。今回のスポット展示では、綿密な調査の跡を示す創作メモやノート、口述筆記で有名な十蘭には珍しい自筆原稿、フランスから母・阿部鑑に宛てた絵はがきなどを展示、「小説の魔術師」とも呼ばれる十蘭の魅力の一端をご紹介します。

※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第3部 太宰治、三島由紀夫から現代まで」→詳細

【会期】
2017年(平成29)12月9日(土)~2018年1月21日(日)
休館日は月曜日(1月8日は開館)、12月28日(木)~1月4日(木)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第3展示室
【観覧料】
一般250円(150円)、20歳未満及び学生150円(100円)、65歳以上・高校生100円、中学生以下無料
*(  )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください)
【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会

展示資料紹介

自筆原稿=複製を禁ず

自筆原稿「月」「花」(改稿版)

「月」は「写真週報」1945年7月11日号、「花」は同年6月11日号の掲載作を改稿したもの。同誌には前年の4月5日号から匿名作家による「覆面文芸」欄が掲載され、十蘭の作品は「雪」(1945年3月14日号)とあわせて3編が確認されている。従軍中の一コマを切り取ったこれらの小説は、400字詰原稿用紙2枚半ほどのごく短い作品ではあるが、口述筆記で知られる十蘭の完全自筆原稿としても極めて珍しい。当館蔵

 
母・阿部鑑(カン)あて絵はがき=複製を禁ず

母・阿部鑑(カン)あて絵はがき 1931年(昭和6)9月21日消印 パリから

十蘭は作家デビュー前の1929年12月から3年半ほどフランスに遊学した。演劇研究のためといわれるが、滞仏中の足跡は不明な部分が多い。この絵はがきは、なかなか帰国しない息子を「迎えに」渡仏するという母にあてたもの。華道家でもあった鑑は、1931年12月から翌年5月までの滞在中にパリで生け花の個展を2回開いたといわれる。当館蔵

関連行事 ※行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。

文芸映画を観る会

1月19日(金)、20日(土) 「おしゅん捕物帖 謎の尼御殿」

お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666  FAX045-623-4841

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